この記事では自転車の盗難を防ぐ方法や、盗難保険・補償について解説しています。
自転車は1日に「約500台」も盗まれているのをご存じですか?
高額な自転車だけではなく、普通の自転車もたくさん盗まれているんです。
盗難にあったら警察に届け出を出したり、保険会社に連絡したりなど大変です。
この記事で紹介している対策をおこなって、盗難被害にあわないようにしましょう!
価格の高い自転車は盗難保険・補償に入ることをおすすめします。
自転車のおすすめの鍵をタイプ別に紹介
自転車に最初からついているシリンダー錠は、簡単に壊すことができるので防犯性はとても低いです。
またロードバイクなどのスポーツ自転車には鍵がついていません。
どちらも鍵の購入が必須となります。
この章ではタイプ別の鍵を紹介していますので、状況に応じた鍵を購入してみてください。
軽量で持ち運びやすい「ワイヤーロック」
ワイヤーロックは軽くて持ち運びやすいタイプの鍵です。
長さがあり変形もしやすいため、さまざまな場所につなげられる特徴があります。
のちほど説明する「地球ロック」に向いています。
高価な太いものは頑丈ですが、安価な細いものは簡単に切断されるので注意してください。
頑丈で切断されにくい「U字ロック」
U字ロックはもっとも切断されにくい頑丈なタイプの鍵です。
伸縮性がないため持ち運びには不便で、のちほど説明する「地球ロック」には向いていません。
しかし切断されにくいので、フレームと車輪をつなげたり、車輪につけるだけでも防犯性が高くなります。
重くて頑丈な「チェーンロック」
チェーンロックはチェーンを布やビニール素材などで覆った鍵です。
細かく折りたためるので持ち運びに便利ですが、ワイヤーロックよりは重いです。
ワイヤーロックと比較すると太くて切断されにくく、U字ロックよりロックできる範囲が広い特徴があります。
自転車の盗難を防止するための方法を紹介
自転車の盗難を防ぐのに鍵をかけるのは基本中の基本ですが
この章では鍵のかけ方のコツ、またそれ以外の盗難防止ポイントを説明します。
防止方法①:地球ロック
自転車を施錠するときの基本と言われるのが「地球ロック」です。
地球ロックとは、地面と固定されている「動かない物」とつないで施錠することです。
例えば上の画像だと「鉄の柱」と「自転車」がつながれてますよね。
盗難というと
- 鍵をピッキングしてあける
- チェーンを切断する
というイメージがありますが、鍵のかかった自転車ごと持ち運ぶケースもあります。
地球ロックをすれば持ち運ぶ事ができなくなるので、盗難リスクを減らすことができます。
防止方法②:複数ロック
上の画像は極端ですが
複数の鍵で自転車をロックするのも効果的です。
鍵の数が多ければ、鍵を開けたりチェーンを切断する手間も増えます。
窃盗犯は「盗むのが大変そう」と思うとすぐにあきらめるそうです。
理想はチェーンロック(もしくはワイヤーロック)とU字ロックの「ダブルロック」です。
フレームと車輪をU字ロックし、そのU字ロックごとチェーンロックで「地球ロック」します。
そうすれば盗難にあう確率はぐっと下がります。
防止方法③:短い時間でも必ず施錠する
自転車の盗難被害の約半数は「未施錠」が原因といわれています。
- 急いでいるから・・・
- 短い時間だから・・・
こんな理由で鍵をしない人が多いようです。
鍵がかかっていなければ、ちょっと目を離したすきに自転車は盗まれてしまいます。
特に小学生や中学生などの未施錠が多いそうですので、保護者の方は注意しましょう。
防止方法④:自宅での保管は「屋内」がベスト
自転車を自宅で保管するときは「屋内」がベストです。
人目が気になる窃盗犯にとっては、かなりハードルが高くなります。
屋内に侵入してまで盗もうとする窃盗犯はいないでしょう。
おすすめの自転車盗難保険・補償を紹介
自転車の盗難保険・補償は大きく3つの種類に分けることができます。
この章ではそれぞれの盗難保険・補償についてくわしく解説します。
種類①:保険会社の自転車盗難保険
ちゃりぽ | |
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補償内容 | 盗難、破損 |
補償額 | 5,000円~50万円 |
保険料 | 年35,00円 ※補償額が5万円の場合 |
対象車 | 車両購入金額5,000円以上 ※中古車OK ※子供用自転車OK |
自己負担金 | 30% |
保険期間 | 1年、2年 |
ZuttoRide | |
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補償内容 | 盗難、破損 |
補償額 | 盗難の場合、全額補償 |
保険料 | 月502円~ ※補償額が20万円の場合 |
対象車 | 車両購入金額10,000円以上 ※中古車OK ※子供用自転車OK |
自己負担金 | なし |
保険期間 | 1年、2年 |
すぽくる | |
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補償内容 | 盗難、破損 |
補償額 | 10万円以上 |
保険料 | 月275円~ ※補償額が10万円の場合 |
対象車 | 車両購入金額100,000円以上 ※中古車OK ※子供用自転車NG |
自己負担金 | なし |
保険期間 | 1年 |
主な保険会社の保険料や補償額は以上になります。
保険会社の盗難保険はメーカー・ショップ盗難保険にくらべ補償がしっかりしています。
安心を求めるなら保険会社の盗難保険がおすすめです。
種類②:メーカの自転車盗難補償
以下のメーカーの自転車を購入したときに、メーカー独自の盗難補償に加入できます。
- ブリヂストン「3年間盗難補償」
- パナソニック「3年盗難補償制度」
- ヤマハ「製品保証登録(兼盗難保険登録)」
盗難にあったときに、自転車購入代金の3割程度の金額+手数料(数千円)を支払うと、同じモデルの自転車を購入できます。
月々の保険料を支払う必要がありませんが、盗難にあったときにまとまった費用が必要になります。
種類③:ショップの自転車盗難補償
以下の店舗で自転車を購入したときに、ショップ独自の盗難補償に加入できます。
- サイクルベースあさひ サイクルメイト
- AEON BIKE 自転車安心パック
- カインズ 自転車盗難補償制度
盗難にあったときに、自転車購入価格の50%~90%程度を補償してもらえます。
月々の保険料を支払う必要がありませんが、3年後から補償がなくなるのが多いです。
自転車盗難の発生状況を確認しましょう
あらゆる犯罪のなかでも窃盗の件数は最も多く、なかでも自転車の盗難は毎年トップです。
2018年の警察庁による統計資料によると、自転車の盗難は「約18万件」もありました。
日本のどこかで1日あたり約500台の自転車が盗難の被害にあっていることになります。
自転車盗難はあらゆる犯罪のなかでもダントツの1位なのです。
こんな簡単に盗まれるんです!
自転車が盗まれる被害が最も多い場所は以下の順番です。
- 住宅
- 駐車場・駐輪場
- 道路上
盗難にあった約半数以上の自転車が鍵をかけていない状態だったそうです。
鍵をかけるのは当たり前という気持ちを持ち、自転車を置く場所にも注意しましょう!
自転車の購入時にも対策しましょう
対策①:防犯登録をおこなう
自転車購入時に防犯登録は必ずおこないましょう。
防犯登録をおこなっておけば、盗難にあったときに自転車が戻ってくる可能性が高まります。
ネットで購入した場合は自分で防犯登録を行わないといけないので、忘れずに登録しましょう。
対策②:防犯登録番号の写真を撮る
自転車購入後に、自転車・車体番号・防犯登録番号などの写真をとっておきましょう。
盗難にあったときに、これらの情報を警察に伝えると見つかる確率も高くなります。
対策③:自転車盗難保険に加入する
自転車購入時に「自転車保険」の加入を義務付ける自治体が増えています。
この「自転車保険」には自転車盗難時の補償がついていることはほぼありません。
高価な自転車を購入された場合は、別途「自転車盗難保険」に加入することをおすすめします。
自転車の盗難にあった場合にどうすればよいか?
自転車の盗難にあった場合ですが
- 自転車を置いていた場所の写真をとる
- 盗難に気づいた時間をメモする
- 事前に控えた車体番号・防犯登録番号などの写真を用意しておく
これらの準備をしてから警察に被害届を出しましょう。
盗難届の作業がスムーズにすすみます。
盗難保険に入っている場合、警察に被害届をだしたあとに保険会社に連絡しましょう。
自転車盗難の対策についてのまとめ
残念なことに、自転車はその価格に関係なく毎日たくさん盗まれています。
あなたの自転車もいつ盗まれるかわかりません。
しっかり対策すれば、盗難されるリスクは確実に下げられます。
高価な自転車や愛着のある自転車であれば、さまざまな対策をして盗難被害から守りましょう!
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